
2021.02.05 Fri
アルコール燃料の持ち運びどうしてる?フューエルボトルの徹底比較
キャンプ・アウトドアではアルコールを燃料とするギアを色々なシーンで使うことになるかと思います。
例えば、アルコールストーブ・バーナーやアルコールランタンなどが挙げられると思いますが、それらを使おうと思った時に燃料であるアルコールをどのように持ち運ぶか?が課題になってきますよね。
ガスや固形燃料・電池であれば持ち運びをどうするかという悩みはあまりないかと思いますが、アルコールでは「漏れてしまったらどうしよう・・・」と考えたり「ギアに注ぐ時に手間がかかりすぎない方がいいなぁ」と考えたりすることも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、アルコール燃料の持ち運びに使えるフューエルボトルに焦点を当てて、どのようなギアがあってそれぞれのメリット・デメリットは何なのか?ということについて考えていきたいと思います。
アルコール用のフューエルボトルにはどんなものがある?

今回はアルコール燃料を持ち運ぶために作られたボトルの中から、漏れが少なく安心して使用することができ、いくつかの容量がラインナップされ用途によって最適な量の燃料を持ち運ぶことができるものを用意してみました。
もちろん今回ピックアップしたボトルがどのシュチュエーションでも完璧!という訳ではないので、ご自身がキャンプ・アウトドアでどのように使うのかをイメージしながら、より最適なボトルはどれなのか?ということを考えるのにお役立てください。
SOTOの広口フューエルボトルの特徴・注意点
愛知県に拠点を構える新富士バーナーが運営するアウトドアブランドSOTOからは、燃料が入れやすくメンテナンスもしやすい広口のフューエルボトルをピックアップしてみました。
このSOTOのフューエルボトル、実は燃料を携行するボトルとしてだけでなく、ストームブレイカーというガソリンでもガスでも使えるバーナーに直接つないでそのまま燃料として使うことができるというなかなかの優れものだったりします。
今回ストームブレーカーの紹介はしませんが、ちょっと値段は張るものの嵐の中でも使えるバーナーとして人気を集めているバーナーだったりもするので、気になる方はチェックをしてみてくださいね!
SOTO広口フューエルボトルの素材・構造について

SOTO広口フューエルボトルは、ボトル部分がアルミ・キャップ部分が樹脂でできています。
構造がボトル本体・キャップという2つのパーツのみというとってもシンプルな構成であり、使い方もメンテナンスも分かりやすいというのがこのボトルの最大の特徴であり魅力かなぁと思います。
また、このようにシンプルな構造なので、燃料が漏れ出すということもなく安心して持ち運びをすることができる点もおすすめのポイントです。
用途によって選べる容量のラインナップ
容量のラインナップとしては、280ml・480ml・720mlという3つが展開されています。
ボトル部分が樹脂製でなくアルミ製なので、重くなりすぎないか気になる・・・という方もいらっしゃるかもしれませんが、480mlのタイプで146gという重量となっていてそこまで重さが気になるということはないかと思います。
また、容量が一番小さな280mlのサイズでも、Esbitのアルコールバーナーの4回分ほどの燃料を入れることができるので、ソロキャンプ用の燃料の持ち運びやガスバーナーの予備としてアルコールバーナーを持っていく時などには十分と言えるでしょう。
燃料を入れやすい広口のフタ!漏れの心配もありません

先程もご紹介した通り、SOTOの広口フューエルボトルは直径34mmという大きめの口を備えており、燃料をボトルに入れたり、使用後にメンテナンスをする時にとても扱いやすいという特徴があります。
燃料をボトルに注ぐ際にこぼれてしまう心配も少なく、ロートやジョーゴのようなアイテムを使う必要がないという点は大きなメリットと言えるでしょう。

また、ボトルのフタはこのようにしっかりとした作りになっていて、持ち運びの際に燃料が漏れてしまったということが起こりにくく、可燃性の高いアルコールを入れていても安心して使うことができるようになっています。
ただし、ギアに燃料を注ぐ際に便利なパーツが付属している訳ではないので、ギアの注ぎ口が小さい・細かいと燃料を入れる際にこぼれてしまう危険があるので注意が必要かなぁと思います。
Trangiaのフューエルボトルの特徴・注意点
次にご紹介するのが、誰もが知っているであろうキャンプ用クッカーのメスティンを手掛けるTrangiaのフューエルボトルです。
今回はレッドカラーをご紹介していますが、同じ容量・機能のオリーブカラーもラインナップされているので、お好みに合わせて選んでみてくださいね。
ソロキャンプやバックパッキングでもおすすめの軽量素材

Trangiaのフューエルボトルはポリエチレン製となっていて、先程ご紹介したSOTOのボトルと比べても軽量であることが魅力の一つとなっています。
ちなみに容量が460mlの真ん中のサイズで115gとなっていて、SOTOの容量が480mlのボトルよりも30gほど軽いというスペックになってるんです。若干容量は減ってしまうものの、軽量であるのでバックパッキングの際にはこちらの方が有利かもしれませんね。
もちろん、軽量ではあるもののしっかりとした作りなので、持ち運びの際にボトルが潰れてしまったり漏れ出してしまったりという心配は不要ですよ!
ラージメスティンにスタッキングができるモデルも!
サイズラインナップとしては、300ml・460ml・930mlとソロキャンプからファミリーキャンプまでカバーできるような容量が展開されています。
しかも!300mlのボトルは、Trangiaのラージメスティンにスタッキングをすることができるサイズとなっているので、パッキングをしやすいというメリットもあります。
300mlあればお湯を沸かしたり、メスティンを使って自動炊飯をしたりするにはちょうど良いかと思いますので、そのような用途でアルコールを使う方にはラージメスティンとセットで導入してみるのもおすすめですよ。
必要な量を注ぎやすいフタ!ただし後漏れには注意が必要

Trangiaのフューエルボトルのフタはこのようになっていて、一番上の赤い部分をクルクルっと回してセーフティバルブを解除し、注ぐ際に上の白色の部分をプッシュしてアルコールを注ぐ仕様となっています。

このように二重にロックがかかるような仕様となっているので、持ち運びの際にアルコールが漏れ出してしまうという不安がない点もおすすめのポイントと言えるでしょう。
ただし、アルコールを注いだ後に後漏れをしてしまうことがあるので、一度アルコールを注いだらしっかりアルコールを出し切る・アルコールをしっかり拭き取るという作業が必要になってしまうので注意が必要です・・・
少量のアルコール燃料の持ち運びにはパウチもおすすめ

ガスバーナーの予備としてアルコール燃料を持ち運びたい!という方にとっては、これまでにご紹介したボトルタイプでは少し容量が多い・・・ということも考えられます。
そんな風にアルコール燃料を使いたいという方には、このようなパウチタイプの容器もおすすめだったりします。
ボトルタイプと比較をすると衝撃には弱いかと思いますので、持ち運びの際・パッキングの際には慎重になる必要がありますが、少量のアルコールを入れる容器としては非常に便利に使うことができるかと思いますので、ボトルと合わせて検討をされてみてはいかがでしょうか?
パウチに燃料を詰めるのがなかなか大変なので要注意
このパウチタイプの容器の最大の欠点としては、容器にアルコール燃料を詰めるのがなかなか大変ということ。

注ぎ口が細いので、アルコールを詰める際にはロート・ジョーゴなどを用意して作業されることをおすすめします。
器用な方であれば、こぼさずにアルコールを入れることもできるかもしれませんが、可燃性の高い燃料ですので、より安全に作業できるようにすることに越したことはないですからね。
用途・持ち運ぶアルコールの量をイメージして選んでみよう
バーナーやストーブ、ランタンなどガスと並んで非常に多くのアウトドアシーンで使うことになるアルコール燃料。
可燃性が高く持ち運びにより慎重さが求められる燃料ではありますが、今回ご紹介したボトルなどを使えば安心して活用でき、あなたのキャンプスタイルの幅を広げてくれてよりキャンプを楽しいものにしてくれるはずです。
冒頭でもご紹介した通り、キャンプスタイルによって最適な容器は変わってくるかと思いますので、キャンプ場で実際に使うことをイメージしながらあなたにピッタリのフューエルボトルを見つけてみてくださいね!