
2021.01.15 Fri
OPINELを買うならカーボン?ステンレス?素材・サイズ選びを徹底解説
アウトドアナイフの定番としてキャンプを始めたばかりの初心者から玄人キャンパーさんまで幅広く親しまれている「OPINEL・オピネル」のフォールディングナイフ。
鋭い切れ味はもちろん、130年以上の歴史を持ちレトロでオシャレな雰囲気を持ちつつも、リーズナブルで手に入れやすいことが高い人気を誇っている理由となっています。
今回はそんなOPINELのフォールディングナイフの購入を検討中のキャンパーさんに向けて、どのモデル・サイズを選べば良いのか?ということについてそれぞれの特徴を詳しく解説しながらご紹介していきたいと思います。
OPINELとはどんなブランド?OPINELナイフの特徴は?
OPINELの素材・サイズ選びのポイント解説をする上で、OPINELのフォールディングナイフがどんな特徴を持っているのか?ということをご紹介することは欠かせないことかと思います。
そこでまずはOPINELがどんなブランドでどんな特徴を持ったナイフなのか?を見ていきましょう。
フランス生まれの刃物ブランドであの巨匠も愛用

OPINELは1890年にフランスで生まれた刃物ブランドで、誕生以降自然愛好家・料理人・登山家を始め国籍・ジャンル問わず幅広い人達に愛されているナイフを作り続けています。
例えば、誰もが知っている20世紀を誇る巨匠でもある「パブロ・ピカソ」が愛用していたことでも知られています。
また、世界の美品100特選に選ばれていたり、ニューヨーク近代美術館の目録にも名を連ねていたりと、まさに世界中で高い支持を得ている刃物ブランドと言えるでしょう。
とってもシンプルな構造で扱いやすいフォールディングナイフ
そんなOPINELの代表作が今回ご紹介する折りたたみ式ナイフ・フォールディングナイフなのですが、その一番の特徴がシンプルな構造で扱いやすい点にあるのではないでしょうか?

というのも、このように「ブレード」「ハンドル」「ロック」「ブレードとハンドルを止めるピン」の実に4つのパーツのみで構成されていて、複雑すぎて使い方・メンテナンス方法が分かりにくいということはありません。
また、それぞれのパーツが洗練されたデザインとなっていて、使えば使うほど愛着を感じるようになるというのもこのフォールディングナイフの魅力と言えますよね。
リーズナブルな価格で用途に合わせて複数本の使い分けもしやすい
使いやすくデザイン性にも優れ世界中から認められるナイフであれば「手に入れにくいのでは?」と思われるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
定番と言われるようなサイズ帯で2,500円を切るような価格設定がされていて、手を出しやすいナイフであると言えるでしょう。

このようにお手軽な価格帯であれば、2種類の素材・いくつもあるサイズの中から1つを選んでという使い方だけでなく、複数本を選んで用途に合わせて使い分けをするという使い方もできるのではないでしょうか?
OPINELカーボンスチールの魅力とデメリット
ここまではOPINELというブランドがどういうブランドで、どんなナイフがラインナップされているのか?ということをお伝えして参りましたが、ここからは本題のOPINELのモデル選びについてご紹介をしていきたいと思います。
まずは2つの素材の中から「カーボンスチール製ナイフ」の特徴について、その魅力とデメリットから見ていくことにしましょう。
カーボンスチール製ナイフというのは、その名の通りカーボンを多く含む素材を使ったブレードを搭載したフォールディングナイフのこと。その特徴としては・・・
研ぎやすく切れ味も良い

カーボンを多く含むことで硬度が高くなるので「研ぎやすくて切れ味が良い」という魅力が挙げられます。
実際に私はOPINELのナイフを導入するまで、あまり頻繁に刃物を研ぐということを経験していなかったのですが、しっかりと研ぐことができ「こんなに切れるのか!」と感じたことを覚えています。
よく切れると危ないのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、逆に切れ味の良くないナイフを使用する方が余分な力を入れてしまって危険なので、安全面を考えてもカーボンスチール製のナイフを選ぶ大きなメリットとなるはずです。
錆びやすく使用後のメンテナンスが大変
「研ぎやすくて切れ味が良いならカーボンで決まり!」としたいところなのですが、実は大きなデメリットも・・・
それは、カーボンが錆びやすいという点にあります。
料理で水分を含むものを切ったり、使用後に水を使って洗ったりするとすぐに錆がついてしまうんですよね。料理で使うことは想定していないので、水を使って洗うこともないから大丈夫!と思っていても、保管をしているだけで錆がついてしまうこともあります。
特に、日本のように湿気の多い環境では錆びやすいので、本当に頻繁に錆を落とすという作業が必要になります。

ブレードだけチェックしていればいいか?というとそうでもなく、上の写真のようにブレードとハンドルを固定する部分にも気を配る必要があり、そのためにピンを外してナイフを分解するという作業が必要になるので、結構な手間になるかと思います。
もちろん、錆を防ぐために「黒錆加工」という方法もあるのですが、一度やればずっと使うことができるというものでもないので、やはりメンテナンスに多くの労力が掛かってしまうのです。
ステンレススチールより安価に手に入れられる
定番サイズである#8では、カーボンスチール製が1,980円でステンレススチール製が2,310円と300円ほどの価格差があります。
ものすごく大きな価格差ではないので、素材選びの際に価格差で決めるという方は多くないのかもしれませんが、複数本購入する!という方にとっては、もしかしたら大きな差になるかもしれないので、合計金額をチェックしてみるのも良いかもしれませんよ。
OPINELステンレススチールの魅力とデメリット
OPINELフォールディングナイフの素材のもう一つの選択肢が、ステンレススチールです。
またまたその名の通りステンレスを含んだスチールを素材にしたブレードが搭載されているナイフで、カーボンと比較をすると硬度に劣るものの、錆に強いという特徴を持っています。
錆に強いのでメンテナンスの手間がかからない

カーボンスチール製のナイフの最大の弱点である錆に弱いという点をクリアし、メンテナンスの手間が多くかからないというのがステンレススチール製のナイフの大きな魅力の一つとなっています。
実際に私もこのステンレススチール製のナイフをメインに普段使い・アウトドアでの利用をしているのですが、これまでに錆が気になったということは一度もありません。
もちろん、全く錆びないというわけではないかと思いますが、よっぽど手荒に使わない限りメンテナンスの時間が多く取られるということはないでしょう。
カーボンと比較すると切れ味は落ちる
先程ご紹介した通り、カーボンスチール製のブレードと比較をすると硬度が劣るために切れ味が落ちてしまうというのがデメリットとして挙げられます。
ただ、自身の実感ではステンレススチールのナイフが切れにくい!と感じることはあまりないですし、むしろよく切れるナイフだな!と思うことすらあります。
もちろん刃を研ぐということを長く怠ってしまうと、切れ味が悪いと感じることもあるのかもしれませんが、定期的に研いであげれば料理などで切れにくいと困ることはないのかなぁと思っています。
OPINEL買うならカーボンが良いの?それともステンレス?

カーボンスチール・ステンレススチールそれぞれの魅力・デメリットについてご紹介してみましたが、結局どっちが良いのか迷う・・・という方に向けて、どういう選び方をするのがおすすめなのか?ということをお伝えしたいと思います。
もちろん、使い方や用途によってもOPINELナイフの素材選びは変わってくると思いますので、あくまで参考意見としてご覧になられることをおすすめします。
「日本で」使用するならステンレスがおすすめ
カーボンスチールの特徴をご紹介した時にも少し触れた通り、湿気の多い日本で使うのであればステンレススチールの方が良いのではないかなぁ?と感じています。
というのも、使っていても使っていなくても錆を気にしてメンテナンスを行わなければいけない、というのが個人的に大きなハードルになるのかなぁと思うからです。
ギアのメンテナンスが好き!という方にはカーボンもおすすめ
ただし、ギアのメンテナンスをすることが好き!という方や、毎日高頻度でナイフを使いその前に錆のチェック・落とすことが気にならない!という方には切れ味・価格面から見てもカーボンを選ぶというのもありだと思います。
実際に私もカーボンの方が切れ味が良いという理由で、一番最初のOPINELはカーボンスチール製のナイフを選びましたしね。
OPINELナイフのサイズ選びを考えてみる
OPINELナイフの素材選びについてご紹介し、なんとなく選び方のポイントはお伝えできたのではないかなぁと思います。
そして次に考えなければいけないのが、6種類あるサイズからどのサイズを選ぶのか?ということ。
OPINELのフォールディングナイフでは、カーボン・スチールそれぞれに#6から#12(#11はありません)の6サイズがラインナップされていて、その中からどのサイズを選ぶのかを考えなければいけません。
最初の一本なら定番の#8サイズが幅広い用途で使えておすすめ

先程も少しだけ言及をしましたが、OPINELの6つあるサイズの中で定番とされていて、最も人気が高いのが#8というサイズです。
#8というサイズはブレードの長さが8.5cmに設定をされていて、フルーツやチーズ・パンといった食材のカットに適しているとされています。
このようにアウトドアでの料理に便利に使うことができるサイズであり、普段使いでもカッターの代わりのように使うことができるサイズ感となっていて、手が小さい小柄な女性であっても使いやすいかなぁと思うので、最初のOPINELを選ぶのであれば#8がおすすめです。
大柄で手が大きい!という方や普段使っている包丁が大きいからそれに合わせたい!という方にはワンサイズ大きなものを選んでみるというのも良い選択かなぁとも思います。
料理の幅を広げたいのであれば#10や#12を選ぶのもアリ
キャンプでの料理の幅を広げたい!という方や2本・3本目のOPINELの購入をご検討中の方には、#10や#12を選ぶのもアリだと思います。
実際に私も#10のブレードが10cmになるサイズも#8と併用していますが、ちょっと大きめの具材をカットしたい!という時にはしっかり活躍をしてくれていますので、#10や#12を選んで全く使わないということはないでしょう。
自分なりのカスタムも可能なOPINELでアウトドアを充実
今回はアウトドアナイフの定番となっているOPINELを購入する際にポイントとなる、素材・サイズについてご紹介をしてみました。
本当に使いやすく世界中で人気が高いナイフであることも納得のアイテムを導入して、あなたのアウトドアライフをさらに充実したものにしてみてくださいね!
また、OPINELの扱いに慣れてきたらカスタムをしたりして楽しむということもできますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
SORAIROマガジンではOPINELのカスタムだけでなく、購入してすぐにした方が良いブレードの出し入れをしやすくするメンテナンスなどの方法についてもご紹介できればと考えていますので、ぜひ定期的に更新をチェックなさってみてください。